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太洋産業貿易株式会社サテライトオフィス(美作市)
2019年3月に、若者×空き家等活用×事業者支援事業を活用して美作市上山地区にサテライトオフィス(TST上山ラボ)を開設。
現在、美作市上山地区をメインフィールドとして、太洋産業貿易株式会社 代表取締役社長の今田圭介さんを中心に、半自走式草刈機の開発を行っています。
なぜ美作市上山地区にサテライトオフィスを開設されたのでしょうか?
きっかけは、上山地区で開催されたハッカソンに参加したことでした。弊社が開発する小型の電気自動車が上山地区での暮らしに役立つということで招待いただいたのですが、そのときに、英田上山棚田団(上山集落の棚田を復活させるため、耕作放棄地の再生を進める団体)の方に上山地区を案内してもらいました。
そこで、中山間地域、いわゆる里山は、人々の生活の場というだけでなく、「国土保全」の観点で非常に重要な場所だということに気づきました。田畑や森の手入れをすることが、川下のまちに住む人たちや、弊社のように海運業を営むものにとってどれほど大切かということを、身をもって知ったんです。
そういったことがあって、上山地区を国土保全の実験的フィールドとし、ここで構築した里山再生モデルを他地域に展開するための第一歩として、プロジェクトの拠点となるサテライトオフィスを開設しました。サテライトオフィスは、地元で雇用されたオフィス管理者やバングラディシュから招致した農業分野の技術者、研究者が主に利用しています。彼らには、上山地区のおじいちゃんおばあちゃんが昔からずっとやってきた農作業を一緒に経験しながら、客観的な視点で技術的な仕分け、ノウハウの体系化をしてもらっています。
▲太洋産業貿易株式会社 今田社長。事業への想いをお話しいただきました。
▲半自走式草刈機の実走実験の様子。
美作市を選ばれた理由に地理的な要因がありますか?
もちろんあります。美作市は空港から車で1時間少々の距離。横浜の本社から3時間くらいで来られるので、午前中は本社にいて、夕方には上山のオフィスでプロジェクトに関する会議、といったことをよくしています。現在開発中の半自走式草刈機は、弊社だけでなく、筑波や福岡の企業と共同研究しているのですが、空港から近いというメリットのおかげで、比較的気軽にここ上山に集結でき、順調に開発を進められています。
サテライトオフィスを活用した、今後の展開について教えてください。
日本だけでなく、ベトナム、フィリピン、バングラディシュなど世界各地で、担い手不足によって里山が崩れてきています。この問題を解決するために、私たちは「ワールドファーマーズプロジェクト」を立ち上げ、ここ上山地区を、農業技術者を育てるファームとし、日本全国、世界各国の同じ課題を抱える地域にリーダーを派遣することを計画しています。サテライトオフィスはその壮大なプロジェクトの第一歩であり、中心となる施設です。
岡山発、美作発で、まずは、私たちの取り組みを北から南まで、日本各地に広げていきたいと思っています。
▲再生が進む上山の棚田。かつての美しい風景がよみがえりつつあります。
太洋産業貿易株式会社
船舶事業(海運業)を基幹事業として、日本と世界各国を結ぶ。
美作市上山地区をメインフィールドに行っている半自走式草刈機の開発のほか、電気自動車や個人向け潜水艇の開発・販売、動物を模したぬいぐるみの開発・販売を行うなど、多角的に事業を展開している。
http://www.tst-japan.com/


【美作市サテライトオフィス(TST上山ラボ)】
古民家を活用したサテライトオフィス。改装には、地域の方が多数参加されました。
サテライトオフィスの内部。日の光が差し込む、開放的な空間が広がっています。
納屋の1階は玄関に。バンクラディシュの鮮やかな刺繍ののれんが出迎えてくれます。
納屋の2階は、寝泊まりできる広々とした空間になっています。
母屋2階の打ち合わせスペース。窓から爽やかな風がはいってきます。

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